CUNY John Jay College, Center on Terrorism: 「911記念セミナー」(2009年9月) 福田充(日本大学法学部)


CUNYのJohn Jay College, Criminal Jusuticeにあるテロリズム研究センターは、定期的に
テロリズム研究セミナーを開催しています。
このテロリズム研究センター所長、Charles B. Strozier教授と親しいため、よく参加しています。
2009年新学期最初のセミナーは、911テロ事件8周年記念セミナーでした。
講師は、サンフランシスコ大学のMichael Museno教授で、
テーマは「911テロ以後: 対テロ戦争において市民が背負う業苦」でした。
911テロ事件以後のアフガニスタン戦争、イラク戦争において、職業軍人だけでなく、
予備役の一般市民の参加が拡大しましたが、これまでにない対テロリズムの戦闘、例えば、
都市や村のどこでも発生しうるテロと戦う、戦場も銃後もない、24時間フルタイム戦闘状態である
対テロ戦争において、それを経験したアメリカ兵の中に、重度ストレスや心的障害PTSD、トラウマ
による社会復帰困難な状況や自殺が増加しています。
現在のオバマ政権でもアフガニスタン軍事作戦が継続されていますが、それを支える国民の側の
これらの問題を考察せずに、この作戦の是非は問えません。
オルタナティブなトレーニング、教育のあり方、リクルートのあり方、ケアのあり方が
検討されました。アフガニスタン軍事作戦で苦戦を強いられている米軍は大幅な増員と、
戦略の転換を模索していますが、この問題解決を抜きに、この作戦の成功はないでしょう。
参加者には、研究者や大学院生だけでなく、一般市民の方も多く、さらにはベトナム戦争帰還兵の
参加と発言もあり、有意義な議論がなされました。

September 11, 2009. 15:00 - 17:00
Center on Terrorism, John Jay College, CUNY. (Room 630, John Jay College, 899Tenth Avenue)
Seminer:
ProfessorMichael Museno,
a Professor of Criminal Justice Studies at San FranciscoState University

"After 9/11: Citizens Bearing the Burden ofthe Wars on Terrorism."
new book, "Deployed: How Reservists Bear the Burden of Iraq."


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Strozier所長によるセミナー挨拶と、911犠牲者への黙祷。 Musheno教授による講演。示唆に富んだ指摘が多かった。
先月出版した『メディアとテロリズム』(新潮新書)をStrozier教授とセンターに献本。日本語だが英文要約をつける。喜ばれた。 911テロ犠牲者へのメッセージを記帳。
CUNYは卒業生や在学生から911テロ事件犠牲者がたくさん出た。 CUNYのJohn Jay Collegeの外観。




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