兵庫県佐用町水害 現地調査(平成22年8月) 福田充(日本大学法学部)


  平成21年8月に発生した、兵庫県佐用町の水害の現地調査を実施しました。1年経過した復興状況の調査です。
  台風9号豪雨の影響により、川が氾濫して洪水になり、18名が死亡、2名が行方不明という被害が発生しました。
  写真のように当時氾濫した佐用川は普段はこれくらいの水位、水量しかありません。これが記録的な集中豪雨、ゲリラ豪雨により、
  水位が増し、洪水をもたらしました。
  もっとも被害が大きかった地域のひとつである、久崎地区では、佐用川の護岸が決壊し、濁流が地区を襲い、
  多くの犠牲者が出ました。
  佐用水害では、町役場による避難勧告の遅れが指摘されています。避難勧告が遅れたため、その勧告に従って
  住民が歩いて避難しているところに水が襲い、住民が亡くなられました。水害にとって避難勧告の遅れは命取りで、
  避難勧告が遅れることによって、被災者は避難する前に濁流に襲われたり、避難中に洪水に襲われることになります。
  ゲリラ豪雨など突発的な集中豪雨が頻発する昨今、自治体の災害対策、危機管理の再構築が求められています。

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佐用川の決壊した箇所。普段の水量は少ない。 すでにコンクリートで護岸工事が進んでいる。
避難中の住民が亡くなった現場周辺。





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アクセスカウンター
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○2008年12月よりカウンター設置。