ウエスト・ポイント陸軍士官学校訪問見学 福田充(コロンビア大学)


2010年3月6日、ニューヨーク州北部のウエスト・ポイントにある、米陸軍士官学校(United States
Military Academy)を訪問し、各所を見学しました。
このウエスト・ポイント陸軍士官学校は、1802年に当時のトーマス・ジェファーソン大統領によって設立
され、その名前は、キャンパスの図書館に残っています。
このウエスト・ポイントは、もともとジョージ・ワシントンによって築かれた一大要塞で、蛇行する太い
ハドソン川と、峻険な崖によって築かれた天然の要害で、そこに米軍の技術学校として始まりました。
この校舎の前に、馬に乗ったジョージ・ワシントン像があります。
この山に囲まれた士官学校で士官候補生の学生が、学問と訓練に集中します。卒業後、彼らは
アメリカ陸軍の士官として、戦場での指揮を執ります。
2009年12月には、このウエスト・ポイントで、バラク・オバマ大統領が士官候補生たちの前で
演説し、「アフガニスタン新戦略」を発表しました。その模様はアメリカ全土で放映されました。
ここは陸軍の士官を養成する学校であると同時に、アメリカの軍事研究、テロ対策研究の研究者の集まる
最先端の研究機関でもあります。ここの「コンバッティング・テロリズム・センター」には、
テロ対策の専門家、Reid Sawyer教授がいます。他にも、このホームページで紹介している、
Isaiah (Ike) Willson准教授や、David R. Gray教授、Gian J. Gentille教授など優秀な軍事研究者が
たくさんいます。

陸軍士官学校の正門を出てすぐのところに、ウエスト・ポイントのビジター・センターがあり、その隣には
ウエスト・ポイント・ミュージアムがあります。ウエスト・ポイント・ミュージアムでは、ウエスト・ポイント
陸軍士官学校の歴史、アメリカ陸軍の歴史、アメリカの戦史、世界の戦争の歴史などが、貴重な資料とともに
展示されています。また、アメリカ軍の小火器、大砲、戦車砲、戦車なども展示されています。
ここで、アメリカ陸軍の教育やその歴史について学ぶことができます。


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ウエスト・ポイントのメイン・キャンパス。 設立者の名を冠したトーマス・ジェファーソン図書館。
カモフラージュを着た士官候補生の脇をM1025ハンビーが走りすぎる。 敷地内では武装した士官候補生が訓練で移動する。
学校内の教会。美しいパイプオルガンとステンドグラスがある。 ビジター・センター入口のM4シャーマン中戦車。
ウエスト・ポイント・ミュージアム。 アメリカ陸軍最初の正式採用戦車。フランス製ルノーF-17。



★福田研チャンネル(第13回) 長崎への原爆投下と同タイプの原子爆弾ファットマン@米ウエストポイント陸軍士官学校 (2010.3.6.)




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○2008年12月よりカウンター設置。